おはようございます!Makikoです。
先日、成田市にある「東京税関麻薬探知犬訓練センター」を見学させていただきました

海外旅行へ行かれたときや、テレビなどで麻薬探知犬の活躍を目にすることは
多いと思いますが、実際、「どこにいるの?」「どうやって訓練しているの?
」「警察犬とは何が違うの?」と、疑問を持っている方が多いと思います。
今日は、その麻薬探知犬の訓練の様子をご紹介いたします!
まず、この「麻薬探知犬」。訓練には本物の麻薬を使用するので、
育成・訓練しているのは
「東京税関麻薬探知犬訓練センター」ここ
1箇所のみです。
センターでの厳しい訓練課程を修了し、合格した犬たちが、全国の税関で活躍しています。
現在麻薬探知犬として活躍している犬種は、
ラブラドール・レトリーバー、ジャーマンシェパード、
、ゴールデン・レトリーバー、そしてフラットコーテッドレトリーバーの4種類。
訓練所やブリーダーさんから、様々な条件をクリアした1~2歳の候補犬たちは、
センターへやってきたらまず、4週間の馴致訓練(環境に慣れるための訓練)を行います。
空港や港は、様々な人や物、乗り物が行き交います。足場が悪い場所もあるので、
そのような環境でも、動じずに職務をこなせるための訓練です。

訓練棟。奥に写っている階段は、実際に船にかかっているタラップのように
揺れる構造になっています。
この他にも、地面に埋まった麻薬を探すための訓練場や、車両に隠された
麻薬を探すための訓練場など、たくさんの施設があります。
それでは、どうやって麻薬を見つけるようになるのでしょうか?

重要な役割を果たすのが、この「ダミー」と呼ばれるタオルを巻いたものです。
初めは、犬がダミーを見つけたらハンドラーが褒めて、褒めてとにかく遊ぶ!!!
次に、ダミーに麻薬が入った袋を結びつけます。そして、麻薬の匂い=ダミーと関連付けるように
なります。
つまり、犬にとっては、訓練は
「宝探し」そのもの。
遊びなんですね。
馴致訓練を終了したら、
基礎・応用・熟達訓練(8週間)へ。
中間評価で合格した犬は、さらに次の段階の訓練を4週間行い、
最終評価で合格した犬が
2週間の現場トライアルを経て、晴れて麻薬
探知犬として認定されることとなります。
この間、約4ヶ月!とても密度の濃い、厳しい訓練課程です。
実際に訓練を修了して、最終的に麻薬探知犬として認定されるのは、3分の1とのこと。
選ばれし犬とはいえ、厳しい訓練なのです。

(訓練風景。郵便物や、貨物。ターンテーブルに乗っているスーツケースなど、
様々な場所から探す練習をします)

見つけたら座って知らせます。ハンドラーの左手は、すぐにダミーを取り出せるように準備
していますね。
「Good Boy!!!」 周りにいる人たちもみんなで歓声と拍手で盛り上げます

麻薬(ダミー)を見つけるには、ハンドラーと犬の息が合っていないと上手くいきません。
そのためには、日々のグルーミングなどを通じて、コミュニケーションを行うのもハンドラーの
大事な仕事とのこと。


センターにはたくさんの犬がいるので、「健康管理室」に定期的に獣医さんに来ていただき、
健康チェックやワクチン接種などを行っているそうです。
犬舎の様子も見せていただきました。


床には傾斜がついていて、ドアがスライドして、いつでも清潔に保てるような仕組みになっていま
す。
麻薬探知犬のハンドラーとなるのは、国家公務員試験に合格して、税関に採用された職員の方々。
暑い時期の訓練でしたが、パートナー犬と一緒に麻薬を摘発することを目指して、
一生懸命業務に臨んでいらっしゃいます。
家庭犬とは違う職業犬の姿を見て、改めて犬が持つ能力の奥深さを感じた1日でした。
なかなか見られない施設と、訓練風景を見せていただけて、トレーナーとしてもとても良い勉強に
なりました。
最後に、お忙しい業務の合間に親切に対応してくださった、麻薬探知犬訓練センター職員の
みなさま、訓練風景を見学させてくださったハンドラーのみなさま、本当にありがとうございました!
麻薬の摘発に向けて頑張ってください。応援しています!
※この記事および写真は、東京税関の許可を得て掲載しています※見学の様子は、Dog index MIKIのブログ「
イヌになる!」でも紹介しています

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